灯台の聖地志摩の二大巨頭
志摩市は灯台が多数立地している灯台の聖地である。それはやはりリアス式海岸による複雑な海岸線からくるものであると感じている。
その中でも今回紹介する安乗崎灯台と大王埼灯台がその中心を担っているように感じる。(大王崎灯台については別途記事を作成しているためそちらも参照いただけると嬉しい。)
しかし、この二つの灯台についてはそれぞれ個性があって面白い。
筆者は灯台もしくは灯台の立っている場所・環境をもとに勝手に人間の性格になぞらえてみるのが好きである。その印象はおそらく人によって感じ方は違うのであろうが、灯台という存在は人工物でありながら人とどこか親和性のあるような気がしている。この辺を感じるのも灯台訪問が好きな理由の一つである。
後程、両灯台の印象について述べる。
交通手段
今回は事前に鵜方駅のビジネスホテルに宿泊し、翌日の朝に灯台巡りをする予定としていた。鵜方駅までの主なアクセスと安乗崎灯台までのアクセスについては以下の通りである。
・名古屋→鵜方(近鉄特急)約2時間
・鵜方→安乗崎灯台(三重交通、バス)約20分
※安乗崎灯台へのバスのダイヤは2時間に1本程度しかないため、事前にダイヤ確認をすることをおすすめします。
筆者は、当日レンタサイクルを借りることができなかったため、バスでアクセスしたが、レンタサイクルで行っても楽しいように感じる。
また、観光案内所を訪ねたところそれ以外にもいくつか候補はありそうであったが今回に関しては残念ながら借りることはできなかった。
レンタサイクルでは特段交通機関のダイヤを気にすることなく非常に自由に灯台巡りをできるので選択肢の一つとして欲しい。
安乗崎灯台の魅力
安乗崎灯台の魅力を語るにあたり大王埼灯台と比較するとその魅力がわかりやすくなる。今回は3つ紹介する。
まず、バス停からの距離をあげる。大王埼灯台は比較的バスが近くまでアクセスしてくれるためバス停からはおおよそ10分もかからない程度で到着することができる。しかし、安乗崎灯台では途中から道が非常に細くなっているため、バスが乗り入れることができない。そのため、おおよそ20分程度歩くことが必要である。
これが魅力なのかと感じる方が大半だと思うが、結論からいうと捉え方次第で魅力にもなる。
灯台への道中はどうやったら灯台へ着くのかを地図をみながら探検するような心境で旅をしている。そのため、そのワクワク感を長く持つことができることは非常に楽しい。また、周囲の風景などを感じる瞬間が多いのでそれも魅力の一つといえるだろう。
ちなみに普通車は、近くの駐車場までアクセスできるが、対面通行ができない非常に細い道なので、ドライビングテクニックのない方は相当困難を極める。注意して欲しい。
2つ目は灯台の周辺が広い広場として整備されており、家族連れで遊ぶスペースや景色をゆったりと鑑賞できるスペースがあること。
大王埼周辺は地形的にこれらのスペースを確保できないが、安乗崎はこういった形である。天気がよければこんなところで時間を忘れて遊びたくなるような場所であった。特段遊具等はないが、景色が美しい場所で遊べるのはこの上ない贅沢だと感じた次第である。
最後に、灯台のフォルムである。
安乗崎灯台は四角形の形をしており、飛行機の管制塔ような形をしている。これは何か筆者には安定感および安心感があるように感じる。勝手に「安」が入っているのでそのように感じるだけかもしれないがそのように感じた。
違いについて述べてきたが安乗崎灯台も参観灯台であることは変わらないため、上部まで登ることができる。
その美しい景色は両者ともに通じるものがある。
総じて思った印象としては大王埼灯台はその威厳さが非常に感じられたが安乗崎灯台は安心感や安定感を感じることができた。
どちらがよいかは決めることができない。それぞれに良さがある。そんなことを感じた。
最後にマンホールにも灯台の絵がありつい撮ってしまった。こういうソフトな面も旅が楽しくなる魅力である。
灯台の基本情報
周辺の観光地
大王埼灯台のリンク参照
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