灯台訪問の重要指標
平成10年11月 1日の第50回灯台記念日の行事として、印象に残った灯台の投票を行い全国50基の灯台を選出し、「灯台50選」としました。

当たり前ではあるが、灯台50選はただの灯台50基ではく「選ばれし灯台50基」である。それがゆえ、これらの灯台はどれも歴史、構造、地形、景観として素晴らしい灯台ばかりがラインナップされており、灯台訪問における王道の指標となっています。
アメリカ株のs&p500やNYダウ、日本の日経平均などと同等の重要指標として欲しいところである(笑)
難易度はちょっと難しい
この灯台50選は参観灯台と比較すると非常に難易度が上がる。参観灯台は周囲がきちんと整備されている場合が多くまたアクセスも不便な場合も一部あるが一応確保されている。
これらについては燈光会から刊行されている「あなたが選んだ日本の灯台50選」を参考にするとよいと思う。

しかし、50基のうち4基は公共交通機関のみでは到達ができない。また、上陸の許可が得られないと上陸できない灯台もある。これらに上陸するためにはイベントに参加したり海上保安庁に入るなど特別の策を講じないと達成できない。そういった意味でも非常に興味深い分野である。
ただ単純に訪問するといっても訪問の定義についてどう設定するかは個人の自由である。その周辺まで行き、写真を取れたことも訪問とするのなら船から眺めただけでも行ったことになるかもしれない。しかし、灯台の内部に入ることと定義した場合はさらに難しくなっていく。(参観灯台と違っていつでも灯台内部へは入れないため。)
このように旅の目指す指標が同じでも、何をもって達成と定義するのかによってその質は変わってくるのだとつくづく感じる。旅は各人がゴールを設定していいというところが楽しみの一つであると感じている。それによって自分のオリジナリティを出していけばよいと思う。日々、サラリーマンという生き方を行っていると色々な価値を自らの意思だけで定義できる機会はなかなか少ない。せめて、休日だけはそういった機会を設けてもよいのではないか。そんな風に筆者は感じている。
網羅性
この灯台をすべて訪問した際には全国の地理についてかなり詳しくなっていると思う。それもそのはずこの灯台が建設された場所は日本地図で日本列島の形を網羅しているといっても過言ではない。伊能忠敬が測量をしながら全国を回ったというそんな実感を少し体験できる。現代においてその技術が成す意味はあまりないのかもしれないが、景色の美しさはどの時代も変わらないように感じている。風光明媚な場所は昔から美しい。自然災害を受けたり、人工的に手が加えられたりしている部分もあるが、それでも灯台の立つ場所は美しい。その土地の利点を活かしながら、自然とどういった形で調和するように灯台を建設しているかなど調べるとさらに灯台訪問の魅力がわかってくるように感じている。
筆者は可能な限り公共交通機関を利用して灯台訪問をしている。その理由はその土地の景色をずっと見ていたいからである。灯台にたどり着くまでにどんな風景があったのか楽しみにしながらアクセスする。そしてその灯台との関係について自分なりに考察する。それがなんとも言えず楽しい。そんなことを考えながら旅をしている。
最後に
全国各地の選ばれし灯台50基中20期を訪問したころにはあなたもすでに灯台マニアの仲間入り間違いありません。まずは参観灯台を目指してください。参観灯台16基中14基はこの50選に含まれています。その後は参観灯台がない北海道および四国を多少選んで訪問すればすぐに全国制覇ができるはずです。
ぜひともこの指標を灯台訪問のランドマークとして灯台訪問に出かけてくれる方が一人でも多くなれば幸いである。また、灯台訪問だけでなく旅を始めて人生が豊かになってくれたら幸いである。
灯台50選一覧
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